ブラックジャックは日本でも大変メジャーなカードゲームですから、
あなたも一度は遊んだ経験があるのではないでしょうか？

カジノがない日本国内ではブラックジャックはトランプゲームという認識ですが、
世界では立派なギャンブル種目であると同時に、時にはペイアウト率が101％にもなる、
プレイヤーが有利な数少ないギャンブルとしても有名です。

このことは既に実際に数学の確率論によって証明されていて、
大学の講義などでも数学の確率論を研究する題材として頻繁に取り上げられています。

また、2008年にアメリカで公開された映画「ラスベガスをぶっつぶせ」は
実際にラスベガスのカジノで起きた事件を題材にしていますが、
劇中でブラックジャックの攻略法「カードカウンティング」が使用されています。

さて、一見「数字が21に近い方が勝ち」という非常に単純なルールに感じますが、
大事件にまで発展するほど世界中の人々が魅了され、
日夜大金がベットされているブラックジャック。

今回はそんなブラックジャックの起源や歴史にさかのぼりつつ、
プレイヤーとカジノ側の攻略の規制の変遷も見ていきましょう。

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ブラックジャックの誕生は18世紀！

ブラックジャックの起源は18世紀にフランスで流行していたカードゲーム、
「ヴァンテ・アン」にあると言われています。

「ヴァンテ・アン」はフランス語で「21」という意味ですから、
この頃からブラックジャックの大本のルールは決まっていたということになりますね。

その後、19世紀に入り、アメリカであるボーナス制度が導入されました。
「21」の組み合わせの中でも特に、
「スペードのＡと黒（スペードかクラブ）のＪ（ジャック）」が高配当になるシステムです。

ここから「ヴァンテ・アン」は「ブラックジャック」と呼ばれるようになりました。

ゲームの名前の由来を紐解いていくとなかなか興味深いですよね。

ブラックジャックのメジャーデビューはつい最近！？

発祥の地フランスからアメリカに伝えられ、
「ブラックジャック」と名前が変わって楽しまれていたこのカードゲーム。
実はこの時点ではまだあまりブームは来ていませんでした。

ブラックジャックに世界中が注目を集め始めたのは
アメリカの数学者達によって必勝法が編み出された1960年代に入ってからです。

代表的なのが1962年に出版された書籍「Beat The Dealer（著：エドワード・オークリー・ソープ）」。
この書籍には確率論を元にしたブラックジャックの攻略法、
「ベーシックストラテジー」と「カードカウンティング」が記載されていました。

この２つの戦術を併用することで、
ほぼ完全に攻略できることが数学的にも証明されてしまったのです。

そしてここからブラックジャックで人稼ぎしようと企むプレイヤーと
何とかして攻略法を阻止しようとするカジノ側の攻防が始まっていくことになります。

プレイヤーとハウス（カジノ側）の攻防の歴史

カジノ（ハウス）側もビジネスですから、ただ負けていく様子を見守るわけはありません。
カジノ側が行った攻略法の対策として行ったことは主に以下３点です。

１．デッキ数（52枚１セットのカード）を増やしてカウンティングしづらくした
２．プロのカウンターを出禁にしたり強制的に締め出した
３．ディーラーがいつでもカードをシャッフルできるようにした

カジノ側がデッキ数を増やしたことで１人ではカウンティングが難しくなりましたが、
プレイヤー側も今度はカウンティングチームを組んで集団で攻略しようとしました。

ここら辺は「ラスベガスをぶっつぶせ」を観た方はピンとくるでしょうが、
映画でもMITの学生がチームで役割分担して攻略を目指しています。

それに対しハウス側はプレイヤーを強制的に締め出す強硬策を取ったのですが、
さすがに締め出しはプレイヤー側から訴訟が起こるまでとなり、
結局プレイヤーの勝訴でカジノ側は締め出しはできないようになりました。

ただ、その分ディーラーのシャッフル回数を増やしたことで
現在はランドカジノでカウンティングによるブラックジャック攻略は
ほぼ不可能な状態になってしまいました。

まあ、ランドカジノ側も攻略法の阻止をしなければ
本当に‘ぶっつぶされる’可能性があるわけですから必死ですよね。

今でも攻略法が活用できるカジノってあるの？

上記のようにブラックジャックを取り巻く歴史を覗いてみると、
今ではベーシックストラテジーもカードカウンティングも
大して効果が発揮できないような気がしてしまうかもしれませんが、一概にそうでもありません。

実際ランドカジノでもカウンティングを使っている方は多いです。
ただ、そこにはポーカーフェイスでばれない様に実行する技術や
ディーラーやピットボスの目をかいくぐれる度胸も必要になってきます。

当然数デッキ分のカウンティングができるだけの記憶力や頭の回転も必要です。

（参考）ハードル高いなぁ、と感じた方でも攻略法を試せるカジノとは？

ただ、ベーシックストラテジーだけでも勝率を上げることはできますから、
まずはベーシックストラテジーをしっかり使いこなせるようになってから
カードカウンティングや本格的なブラックジャック攻略を目指してみるといいでしょう。

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